いよいよ今年のみかん、初出荷です。
温州みかんの中でも一番早く熟れる極早生(ごくわせ)品種を中心に、
10月は“早採りみかん”として出荷しております。まだ果皮には青みが残るものの、
外皮をむけばオレンジの果肉が顔を出し、お馴染みのみかんの香りが広がります。
より時間をかけて成熟する早生・中生品種に比べるとさっぱりとした味わいなのですが、
旬の走りに相応しい爽やかさが持ち味なのです。
ちょうどハサミを入れはじめたところなのですが、仕上がりは上々です。甘みや酸味もしっかり。
もともと花付きが少なくて玉数が限られていたこともあり、果実はいつもに比べて大きめ。
収穫期に入るまでは、どれくらい採れるかな、どんな仕上がりになるかな、と
期待と不安が混じるものですが、まずまずのスタートになりそうでほっとしているところです。
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ただ、残念ながらこの秋はみかんの大敵、カメムシの大量発生が続き、おまけにサビダニも異例の
発生を見せております。最低限の防除は行わざるを得なくなった園地が多いのですが、
どうぞご理解くださいませ。
ちなみにサビダニの被害果はこのような感じです。表皮をかじられると黒ずんでしまい、
チョコレート色のみかんになってしまいます。
(これくらいの被害果はもちろん箱詰め用ではなくジュース用に回しています。)
開花から半年をかけて成熟するみかんには、収穫までの道程でいろんなことが待ち受けています。
樹が花を咲かせ、農家が手をかけて、ようやく収穫にたどりついたみかんです。