産物紹介

ゆずの香りに癒される季節になりました

2017.11.29

私たち日本人に古くから親しまれてきたゆず。

 

柑橘の中では比較的耐寒性が高く、高知県馬路村や北川村、徳島県木頭村といった四国の山間部が、産地としてよく知られています。愛媛県でも標高が高い山あいを中心に栽培が盛んに行われ、無茶々園でも明浜から2時間ほど高知方面へ山を登った城川町とファーマーズユニオン天歩塾の北条農場、宇和農場で作っています。

 

ゆずは、これから冬至にむけてが出荷のピーク。今年の出来はどんなものでしょうか。生産の要であるファーマーズユニオン天歩塾の村上にゆずの魅力、大変さについて話してもらいました。

 

 

ゆずの栽培で一番大変なのは、何よりトゲ。革手袋をして作業をしていますが、選定や収穫の時期は生傷が絶えません。また、風が吹いたとき、収穫のときに果実を傷つけ、傷みの原因になります。人にも柚子の実にも優しくありません。

 

収穫してからも管理も大変です。棘が刺さった果実もありますので加工用は収穫後速やかに加工します。生果は棘が刺さってないかの確認のため、収穫後1週間ほど置いてからの出荷になります。とにかくデリケートな品種なので、家庭での保管も冷蔵がいいのではないでしょうか。

 

 

そんな大変なゆずを作り続ける理由ですが、これもやはりトゲですね、トゲが刺さると気持ちいいんです・・・。また、ゆずの花言葉は「けがれなき人」、「恋のため息」。これも素敵じゃないですか。

 

冗談はさておき、本音はつくりやすい(樹勢が強い)、加工用としての需要が高い、耐寒性があって他の柑橘ができない場所でも栽培が可能の3点です。「桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿18年」という言葉がありますが、今の品種は昔のものより改良されているので4~5年で実が採れだします。大変な部分もありますが、きちんと栽培・管理できれば、とても魅力的な品種なのです。

 

 

今年は豊作年。ファーマーズユニオン天歩塾の畑では、旺盛にゆずが成っています。どんどん収穫しますので、どんどん使っていただければと思います。

 

果実が多い分、収穫する人間の生傷の数も増えていきますが、お風呂にはいったときの肌の痛みと指先についたゆずの香りは、自分たちにとって季節の香り。農業で生きていくにあたって大切にしたい思い出なのです。

 

 

さて、無茶々園の未来のゆずづくりを担う若手の言葉、いかがだったでしょうか。青果のゆずは今の時期しか楽しめない一期一会の産物です。果汁を搾ってポン酢にしたり、ドリンクにしたり。果皮は料理の香り付けやマーマレードといった保存食に。食べるだけでなく柚子風呂もおすすめです。果汁から皮までしっかり活用して、さまざまにお楽しみください。

 

▼ゆずのご注文はこちらから

http://muchachaen.shop-pro.jp/?pid=95775259

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