「見た目は(他で販売している蜂蜜と)変わらないけど、食べたらわかる。違いがわからない人はいないと思う。」
こう語るのは愛媛県宇和島市津島町の養蜂家であり“日本ミツバチの地蜜”を作っているのが伊藤さん。
11月から新たに販売をはじめた “ジューシーフルーツ蜂蜜”の生産者です。
もともと蜂蜜の製造販売業者で勤務していた伊藤さん。
その時に1つの巣箱を貰い受けたことが養蜂家の道へとつながります。
地道にハチを育て増やし、平成25年に養蜂家として独立。現在90箱の巣箱を管理しています。
取材にいった10月末は巣箱1つに約5,000匹のハチが活動していました。
これから4月下旬の採蜜時期に3~50,000匹まで増やさなければ十分な採蜜ができません。
またハチが増えたとしても花の時期に雨が多ければそもそもハチが飛ぶことができず、採蜜が出来なくなります。
言葉を発しない生き物を育てるために繊細さを求められ、農作物を育てるのと同じく天候にも左右される仕事。
それでも大変さよりも生き物を育てる面白さが勝るといいます。
販売を始める蜂蜜に“みかん”ではなく、あえて“ジューシーフルーツ”と冠しているところに伊藤さんのこだわりがあります。
皆さんにもおなじみのジューシーフルーツ(河内晩柑)は、伊藤さんが住む津島町の隣町・愛南町が生産量日本一。
この地域を代表する柑橘を活かした特産品をつくりたいとの思いを持って商品開発を始めました。
花の季節になるとハチの行動範囲内にジューシーフルーツしか栽培していない段々畑に巣箱を移動し、
それらから採れたものだけを瓶詰して出荷。
蜂蜜の香りは蜜を集めた花の種類によって異なりますが、
ジューシーフルーツ蜂蜜はなんといっても濃厚な花の香りが特徴。
口に含んだとたん、ふわっと柑橘の花の香りが広がりまろやかな甘さを感じます。
普段巣箱を置いている養蜂場からわざわざ巣箱を移動させるだけでも当然手間や時間がかかります。
その非効率を厭わない養蜂家だからこそ、自信をもって“ジューシーフルーツ”の名前を冠することができると胸をはる伊藤さんに、この蜂蜜にかける情熱と志を感じずにはいられませんでした。
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