GW真っ盛り。皆様いかがお過ごしでしょうか。
無茶々の里の段々畑ではみかんの花が咲き誇っていますが
柑橘の花は小さく繊細で、少し触れるとすぐに花びらが散ってしまいます。
昨晩の雨で農道にはたくさんの花びらが落ちていました。
散ってしまうのは少し残念な気もしますが、その後に見えるは小さな小さな果実。
この実が暑い夏を越え色づいていくのを想像するのもまた楽しいものです。
日射しがさせば汗ばむほどの陽気となるこの季節は、
甘夏やジューシーフルーツなど大きい柑橘が勢揃い。
その中で異彩を放つのか「黄金柑」です。
明治時代から知られていた歴史的には古い品種ではありますが、生産量が少なく
「幻の柑橘」と評されることもある黄金柑。病気や害虫に強く基本的には
作りやすいのですが果実がピンポン玉大と小さいものもあり、収穫などの作業に
手がかかるのが悩みの種。全国的に生産量が伸びない原因の1つとなっています。
大きさは3.5~5cmくらい。ピクニックなどにどうぞ。
そういった背景がありながらも、無茶々園ではじわじわと本数を増やしています。
その理由を「やっぱり皮剥いてそのまま食べられるからやろう」と話すのは、
古くから黄金柑を作っている酒井烈(さかいあきら)さん。皮が厚い品種が多いこの時期に
少しでも食べやすい柑橘を作りたい、との思いがあるといいます。南津海(なつみ)
といった新しい品種とあわせて昔なじみの品種も残していかんしなあ、とも。
烈さんとフィリピン出身のデクスターさん。たっぷり実った黄金柑の前で。
皮をむけば果肉は柔らかく果汁たっぷり。見た目はとても酸っぱそうですが
そんなことはありません。5月に入り酸味が和らぎ、さらに食べやすくなってきています。
何よりも手で皮を剥いたときに広がる爽快な香りをぜひ楽しんでいただきたい、春の柑橘です。
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