「今見えとる一帯はうちの園地。自分で言うのもなんやけど
今年のポンカンはうまいよ!」
明浜町俵津地区を見下ろす野福峠のポンカン園地で
そう語る代表理事の宇都宮幸博。
今年のポンカンはもともと花付きが少なかったことや、
豪雨被害の影響もあり、去年に比べ収量は少ないのですが、
糖度は平年よりも高く、良い味に仕上がりました。
ポンカンは収穫した後、予措といって風通しのいい場所で
果皮の水分を飛ばした後、貯蔵し酸味を抜いていきます。
しかし一方で
「ポンカンもそうやけど、今年はどの品種も色づきが早い。
収穫が間に合わんところやった。今年のポンカンはヤケが心配。」
とも言います。
ヤケとは果皮障害の一種でポンカンはじめ
柑橘類の果皮の一部が赤茶色に変色する症状です。
果肉には影響ありませんが、このヤケが出ると、
日持ちがしにくくなってしまいます。
せっかく良い味に仕上がった今年のポンカンですが、
そういった事情で去年に比べ早い時期に終わることが予想されます。
糖度の高い今年のポンカン、是非お早めにお試しください。
ヤケがないか注意しながら選果する宇都宮幸博