2000年ごろから愛媛を中心に栽培が広まり、
すっかり高級柑橘の代名詞となった「せとか」。
強い甘みを持った果汁たっぷりの果肉はとても食味が良く、
食べやすさや独特の芳香とあいまって高い人気を誇ります。
無茶々園においても、栽培の歴史はすでに10年以上。
今では3月を代表する品種のひとつになりました。
しかし、せとかは作りこなすのがとても難しい品種です。
樹勢が弱く、病気がつきやすい。枝にトゲがあるので作業が大変。
寒さに弱いため、雪や寒波で収穫量が激減するリスクもあります。
実際、一昨年は雪、昨年は寒波にやられて散々な結果でした。
なんだかんだ、毎年生産には苦労している印象ですが、
はたして今年の出来はどうでしょうか。
まずは何事もなく収穫を迎えることができて
ホッとしていると語るのは、生産者のひとり高岡勇治。
食味のよさもまずまず、雪や寒波に悩まされたここ数年を考えれば、
無事収穫に至っただけでも十分だそう。
特に印象的なのは、今年は黒点がとても少ないこと。
確かに収穫したもの、樹に成っているもの、
どの果実を見ても外観が思いのほかきれい。
無茶々園のせとかといえば、農薬を控えているので
黒点がたくさんついているという印象ですが、
天候のせいなのか今年は少し事情が違っているようです。
なにはともあれ、今期のせとかは久しぶりに満足のいく結果になりそう。
消費者のみなさんもその食味を味わっていただき、
農家とともに喜びを共有してもらえると幸いです。
収穫を無事迎えて喜びもひとしお。勇治さん、お疲れ様でした。
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