畑でできたものを余すことなく活用する仕組みづくりは、生産を支えていくための大切な要素です。全国の生産地がそうしているように、無茶々園でも青果として販売できない柑橘については、ジュースやマーマレードといった商品に加工して販売してきました。ただし、この20年ほどの間に品種の多様化が進んでいます。昔は温州みかん・伊予柑・ポンカン・甘夏くらいだった品種構成も、今では八朔・ネーブル・清見・不知火・はるか・せとか・ブラッドオレンジ・ひょう柑と、本当に多くなりました。これらの品種についても、青果として販売するだけでなく、加工用としての用途を見出していかねばなりません。
さて、そんな少量品種の柑橘たち、これまでは搾汁してジュースにするばかりでしたが、せっかく果皮がしっかりした柑橘も多いのだから、マーマレードを作ってみようじゃないかということになりました。手始めに取り組むのは、かぶす(ダイダイ)、八朔、ひょう柑。これらは外皮の風味が良く、内皮もしっかりしているので、美味しいマーマレードになることでしょう。ただし、原料として使用する品種が変わっても、レシピやコンセプトは変えません。これまで同様、下記のコンセプトで様々な品種のマーマレードを作ってお届けいたします。
~柑橘の持つ個性を楽しむ、無茶々園のマーマレード~
・無茶々園で栽培された柑橘の外皮と果汁に、砂糖のみを加えて煮詰めます。
果皮がたっぷり入った、大人の風味が魅力です。
・柑橘と砂糖のバランスはどのマーマレードも同じ。
食べ比べてみると、それぞれの柑橘の持つ個性をしっかり楽しむことができます。
・じっくりと時間をかけて煮詰め、糖度をあげていきます。
目安にするのは40〜45度。一般のマーマレードよりも低く設定しています。
いわゆる低糖度のマーマレードです。
・増粘多糖類の添加は行わず、柑橘の内皮に含まれるペクチンでとろみをだしていきます。
さらっとした柔らかい食感です。
新しい品種のマーマレードをお届けできるのは、早ければ秋ごろの予定。がんばって調整を進めていきますので、楽しみに待っていてくださいね。
また、少量品種マーマレードづくりの取り組みとあわせて、既存マーマレードの量目変更を行います。その理由は、容器の容量に対してマーマレードを詰め込みすぎていたため。あふれんばかりに中身を詰め込んでしまうと、キャップまわりの衛生面が少々不安です。また、「300gはちょっと多すぎ」という声も一部の方からいただいておりましたので、このたび量目を見直すことにいたしました。
新しい量目は220g、販売価格は648円(税込)。変更時期は2019年5月になる予定です。グラムあたりの単価は現在よりも少し高めになりますが、お値段自体は100円ほど下がるので、買いやすく使い切りやすくなると考えております。詳細が決まりましたらあらためてご案内させていただきますね。
誕生から20年以上がたち、新しい動きがはじまる無茶々園のマーマレード。これからも毎日の食卓のおともとして親しんでいただけますと幸いです。さて、そんなわけで300gの瓶はこの春だけの販売となります。いつも召し上がっている方はこの機会に買いだめするのがお得ですよ。
▼甘夏と伊予柑のマーマレード300g
http://muchachaen.shop-pro.jp/?pid=102198995
▼伊予柑マーマレード300g