1993年、海産物の販売など農事組合法人で扱うことのできない事業を展開するために設立しました。地域の多様な産物を全国に発信することを目指して、無茶々園に「地域法人」を冠しています。
狩浜と西予市宇和町を拠点に、営業・販売のほか、選果・出荷場運営、生産情報管理、仕入管理、商品開発、加工品の委託製造など、非生産部門の様々な業務を行っています。
おかげさまで、無茶々園は46年目を収穫の秋を迎えることができました。これも全国、全世界の友人である皆様方のおかげです。ありがとうございます。
さて、「令和」という新しい時代になりましたが、異常気象・自然災害に加えて新型コロナウイルスが猛威を振るっています。これは経済優先主義でことを進めてきた人類に対する地球からの警鐘(警告)であることは周知のとおりです。現在、無茶々園では10年後を見据えて「2030年ビジョン」を作成していますが、このような世界の変化に対応するため次の三点に力をいれて取り組んでいく所存です。
一つめは持続可能な経済社会を作ることです。そのためにも、自然との共生、争いのない共感社会を創造し、妥当な経済、妥当な賃金、妥当な幸せを明確にしていきます。
二つめは暮らし方や働き方を変えていくことです。2020年秋には労働者協同組合法が成立されるでしょう。自分たちの理想のために、仲間を作って、お金を出しあい、自らで物事を決めていく。面倒くさいけれども、「結(ゆい)」のような働き方を広めていきます。
三つ目は人と人とのつながりを強めていきます。うまいミカンを食べることが価値なのか、作っている生産者を思い浮かべながら食べることが価値なのか。腹さえいっぱいになればいいのか、心もいっぱいにするのか。ちょっとした心の持ち方次第で、ひとは充実した人生を送ることができるはずです。
2030年は無茶々の里になっているでしょうか?2010年から掲げてきた「F(食料)E(エネルギー)C(福祉)W(雇用)」に加え、H(住環境)も自給できるまち、環境省が進めている「地域環境共生圏」のモデル地域がここ西予市明浜町に誕生している姿を想像しています。
そのために、無茶々園は10年、20年後の未来の子どもたちのために小さくともたくさんの種を蒔き、日本一のまちづくり集団を目指します。
どうか皆様もこの田舎再生運動に参画していただき、活力ある日本にしましょう。
2020年10月
株式会社地域法人無茶々園
代表取締役 大津 清次
【明浜事務所】
〒797-0113 愛媛県西予市明浜町狩浜2-1350
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【宇和選果場】
〒797-0014 愛媛県 西予市宇和町伊賀上2722
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アクセスマップ
松山方面から車でお越しの方へ
松山IC → 西予宇和IC → R56 →
宇和明浜線 野福峠経由 … 約90分
地域の小学校を拠点に
2016年、明浜事務所が前年に廃校になった旧狩江小学校内へ移転しました。かつて子供たちが授業を受けていた教室でスタッフが事務仕事にいそしんでいます。校舎の窓からは狩浜・枝浦地区の整った段々畑が見渡せ、農家と事務スタッフのお互いの仕事ぶりがよく見えて気合いが入ります。
旧狩江小学校の各教室では複数の事業所や団体が活動しています。小学校区の狩江地区(狩浜と渡江)で廃校利用が検討され、地域が希望する事業者が共同で利活用する形をとりました。施設名を「かりえ笑学校」として利用がはじまり、地域内外の多くの人が訪れる新しい拠点になることを目指しています。
産直事業の窓口
消費者との距離が近い産直販売を営業活動の基本としています。個人顧客への直送のほか、生協、宅配事業者、小売店をはじめとした事業者向けに各商品を販売しています。
柑橘をはじめとした青果物は会員農家、契約農家の生産がすべて。その年の気候を踏まえて生産状況を見極め、生産者と密にコミュニケーションをとりながら、無茶々園の農業の一部として取り組んでいます。
選果・出荷場の運営
西予市宇和町に大型選果機を備えた宇和選果場を整備しており、光センサーを用いた糖度・酸度測定や等級分けによって、流通品質の安定をはかっています。
機械もさることながら、ベテラン選果スタッフの鋭い目もなくてはならないものです。日々、全国各地に出荷されてゆく柑橘。シーズン中の出荷現場は目まぐるしく動き、明浜の段々畑とはまた一味違う無茶々園の姿が垣間見えます。
加工品にもこだわって
消費者との距離が近い産直販売を営業活動の基本としています。個人顧客への直送のほか、生協、宅配事業者、小売店をはじめとした事業者向けに各商品を販売しています。
柑橘をはじめとした青果物は会員農家、契約農家の生産がすべて。その年の気候を踏まえて生産状況を見極め、生産者と密にコミュニケーションをとりながら、無茶々園の農業の一部として取り組んでいます。
新しい価値を創る
柑橘の果皮から抽出された精油を使用したオーガニックコスメ、雑貨ブランド「yaetoco(ヤエトコ)」を展開しています。この名称は狩浜の秋祭りに登場する牛鬼(うしおに)の掛け声である「ヤーエートコー(浜は良いところ)」からとりました。地域発のコスメブランドです。
yaetocoをはじめとして、これまでの枠組みにとらわれない、地域の新しい価値を生み出す商品開発にも挑戦しています。
生産のとりまとめと情報発信
産直の信頼性を高めるのは正確な生産情報の取り扱いです。最近の通信環境の向上に先んじて作業日誌の導入を進め、生産管理体制の構築に努めてきました。現在はクラウドを活用して作付・生産情報のとりまとめを行っています。
また、事業、活動について理解を深めてもらうためには情報発信が欠かせません。個人消費者に郵送している「天歩」は170号(2020年7月現在)の発刊を重ね、インターネットを活用しながら広く産物・商品や取り組みについて伝えています。
無茶々園のことで何か質問がござ
いましたら、お気軽にメールにて
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