産物紹介

カマスの干物を食べ尽くす

2021.03.20

スズキ目サバ亜目カマス科。尖った口と出っ張った下顎が特徴的。細長い円筒状の形をしており、主に関東以南に生息している南方系の海水魚。たんぱく質が豊富で、うま味の強い白身。それがカマスです。

 

 

捌いて塩水に漬けてから半日ほど干して干物に。味付けはいらず、ただ焼くだけ。カマスの干物のうまさを最大限に引き出すためにどんな食べ方があるのだろう。そんな思いで二週間、調理器具や焼き具合を変えて調理実験してみました。ぜひみなさまも自分好みの焼き方を探してみてくださいね。

 

 

ふっくら仕上げたいならフライパン
個人的に一番身がふっくらする焼き方な気がします。魚焼きシートを敷くと油を使わずに焼けますよ。フライパンを温めておき、魚焼きシートを敷いて、皮を下にして中火で4分ほど焼く。皮に焦げ目がついて身の色が変わってきたら裏返しましょう。身に焼き色がついたら出来上がり。蓋を閉めて焼くと煙も出ず、うまみも凝縮されるのでおすすめです。

 

カリっとした仕上がりならトースター

カリっとした仕上がりが好きな方はこちら。洗い物も少なく手軽に調理できます。アルミホイルや魚焼きシートを敷いて、皮を下にして中火で3~4分ほど焼きます。程よい焼き色になったら裏返して1分。裏返すのが面倒な方は皮を下にしたままでもOK。加熱しすぎるとパサパサになるのでご注意を。

 

 

骨まで食べたい方はホットサンドメーカー
パン以外にも使える有能な調理器具。もしご家庭に眠っていたらぜひお試しあれ。水を小さじ1程杯入れて、蓋をして4分ほど中火で焼いたら出来上がり。途中、中身を見て焦げが無いよう裏返します。カリカリにして頭も骨も食べたい方は、最後に強火で1~2分ほど焼くと良し。ただし身がぎゅっと引き締まってしまうので、柔らかい白身を楽しみたい方にはフライパンかグリルでどうぞ。

 

外はパリッと、中はジューシー、グリル焼き
祇園丸の佐藤哲三郎より「グリルで焼いたらパリッとしてうまいぞ!」とのことでこちらも紹介。グリルの中に干物を入れ、皮を下にして弱火で5分、強火で1分焼いたら出来上がり。

 

最後に・・・焼いたカマスの食べ方のコツ
①、②骨の背骨のついていない方の身から食べます。
③頭と体を繋いでいる骨を折って切り離します。
④その後、骨をペリペリと取って背骨がついていた方を食べます。
魚の身体をよく観察し、箸を入れていくと綺麗に食べることができる気がします。二週間調理実験をして思ったことは、毎日食べても飽きないということ。シンプルな製法なので、素材そのものを楽しめます。

 

 

祇園丸が代々受け継がれてきた産業を守っていくために新しく始めたカマスの干物。食べることは投票ともよく言いますが、ぜひ買ってたくさん食べて応援していただければ嬉しいです。

 

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