リップケア商品は諸説ありますが、20世紀初頭に販売が始まった100年以上の歴史をもつケアアイテムです。yaetocoは無茶々園の柑橘由来の成分を原料に使用することを基本としています。これに加え商品開発の際は「自分が使いたいもの」が基本のき。化粧水・乳液、ハンドクリームが完成し次は「リップケアアイテム!」と思うのはと当然の流れでした。
リップケアと一言でいってもいわゆる「リップクリーム」と呼ばれるくるくると回して出すスティック型と、チューブや軟膏のような容器に入った「リップバーム」に分かれます。ざっくりとした違いは油分の配合量。リップクリームに比べてバームは油分が多く形状を維持しにくいため容器に入れる方式をとっています。「油分が多い」と言われると何となく敬遠したい気持ちにもなるのですが、油分の役割は皮膚を保護すること。唇は他の皮膚とは異なり角層が薄く皮脂膜が無いのでリップケアに油分は必須。バームかリップかはしっかり保湿したい、軽い仕上がりにしたいなど目指す使い心地によって選ぶのが正解です。
ところで、皆さんもお気づきの通り甘夏なめらかバームには「リップ」のリの字もありません。これは商品が完成した際に製造会社であるアルデバラン・暮部社長の「この商品の使い道を唇に限定するのはもったいない!」というアドバイスを受けて商品名が変わりました。リップケア商品の開発をすすめていたのにリップという言葉がなくなるという衝撃たるや言葉に表すのが難しいほど。ただし、この決断が私的「無敵」アイテムの称号につながります。
正直な話をすると販売当初はリップとして使っていましたが40代に突入した現在、バームの活躍の場は「ちょっと困った」場面にも広がっています。肌の調子が乱高下する年齢を迎え、いつも使っている化粧水・乳液だけでは心許なく感じることがでてきました。だからといって沢山の乳液をそろえておくわけにもいきませんし、肌を労わってエステに通うなんてこともできません(明浜にエステはありません)。
そんな時はいつもの乳液に少しバームを混ぜて油分を+し乗り越えます。混ぜる量は肌の状態に合わせて自分で調節。自分による自分に合わせたケアができることはとても贅沢だと自画自賛しています。
また、花粉や黄砂なども含む外的要因からのストレスからか外出中に頬骨のあたりが「なんとなく」ヒリヒリする、新しく買ったマスクをつけた際に「もしかして」肌にあわないかもと思うことがあります。このような些細な違和感があったときには放置せずにその場でバームを少し塗るようにしています。違和感は肌のバリア機能が弱まるサインであることが多く、肌荒れのひどくなる一歩手前で踏みとどまらせてくれます。
顔に唇にも使える懐の広さと肌荒れ手前の粘りをくれることが「バームは無敵」の所以です。もし中身が同じでも商品名に「リップ」とついていたら思い込みから他の使い方を試したりご紹介することはなかったはず。今更ながら中身もネーミングの重要性も身に染みています。
yaetocoの甘夏なめらかバームは使う人に合わせた自由な使い方が可能です。バックの中に入れておけば一人二役ならぬ一品二~三役間違いなし。まだ使ったことのない方はぜひお試しくださいね。