みんな大好き、温州みかん。ほど良い甘さと酸味、手軽さと食べやすさから、日本で一番親しまれている柑橘です。一番美味しくなるのは11月から12月にかけて。これから本格的なみかんの季節がやってきます。
本格的なみかんシーズンの到来を前にして、明浜の段々畑も徐々にオレンジが濃くなってきました。今年は8月に雨が続いて品質への影響が懸念されましたが、9月以降は好天ばかり。糖度もしっかり回復してきました。10月のみかんの仕上がりを見る限り、食味はかなり期待できそうです。また、開花が早かったこともあって生育は前進傾向。酸抜けよく熟期も早くなっているため、年末年始よりも11月から12月なかばまでがおすすめです。
しかしながら、カメムシの大発生によって今年のみかんは豊作とはいえない状況。誠に残念ではありますが、お早めにご注文いただき、今年ならではの食味を楽しんでいただけますと幸いです。
さて、健康な作物を育て地域の環境を守る農業を目指している無茶々園にとって「できるだけ農薬に頼らないこと」は基本方針になります。その年の状況によって無農薬で栽培できることも、どうしても農薬を使用せざるを得ないこともありますが、農家それぞれが最低限の使用に止められるよう取り組んでいます。
前述した通り、今年は4年ぶりにカメムシが大発生(カメムシ被害についてはこちらから)。収穫開始間際になって農家たちはその対応に追われました。その被害は甚大で、みかんの収量は当初より大きく落ち込んでしまいそうです。また、今年は夏の長雨により黒点病が目立っています。無茶々園では外皮の見た目に影響する病害虫への防除は控えていますので、見てくれはけっして良くありませんが、その分柑橘の生命力を感じられるものとご理解くださいませ。